かぐや様は告らせたい(映画実写) 会長選挙が地獄の様相でした【感想】

今更ですが、実写版かぐや様は告らせたいを見ました。
原作は好きで読んでいて、主演も平野紫耀、橋本環奈との事で以前から気になっていました。

ただ、実際見てみてちょっと期待とは違う仕上がりになっていました。
なので、以下は若干のネタバレありのネガティブ気味の感想になってますので、ご了承ください。

目次

キャストとあらすじ

キャストは以下です。
主演の2人を筆頭に美男美女が揃ってますね。

  • 白銀御行:平野紫耀
  • 四宮かぐや:橋本環奈
  • 石上優:佐野勇斗
  • 藤原千花:浅川梨奈
  • 早坂愛:堀田真由
  • 柏木渚:池間夏海
  • 翼:ゆうたろう
  • 白銀の父:高嶋政宏
  • 田沼正造・ナレーション:佐藤二朗

ざっくりとしたあらすじとしては、エリートたちが集まる私立・秀知院学園の生徒会長 白金御幸と副会長 四宮かぐやがお互いに相手に告白させようとあの手この手を尽くす、という話です。

配役はけっこうハマってる

今回の内容は残念ながら好みでは無かったですが、メインキャラの配役は悪くなかったように思います。
かぐや、藤原書記、御幸パパ、圭ちゃんは個人的にしっくりきましたし、藤原書記に至ってはアニメ声という設定も再現されていてクオリティが高かったです。

会長もちょっと違う感(目つきかな?)がありますが、慣れると見た目の違和感はありませんでした。

ただ、会長の下手な踊りの再現はすごく良かったです。
平野紫耀くんは普段のキレを封印した下手な踊りもできるんですね。

実写だと「あれ?」ってなる

配役はハマってると言いましたが、見ていると違和感を感じる事がままあります。

演技のうまい下手もあるのかもしれませんが、それよりも「2次元だと良かったけど、3次元だときつい」って感じでした。
特に藤原書記は完成度が高いがゆえにきつかったです。


アニメや漫画だと可愛いのに、実際にいるとそうでもないのって、なんでしょう。。。


メインの恋愛の駆け引きも、リアルでそのまますると鼻につく印象だったり、スベってたりで、なかなか世界観に没頭できませんでした。

話を盛り込み過ぎた?

2時間足らずの映画の中に話を盛り込み過ぎたように感じました。
導入は必要としても映画、お見舞い、翼・渚の壁ダァン!、花火、オリジナルの会長選、そのほかにも藤原書記の特訓や恋の病などを結構な量ねじ込んでいます。

豪勢なのは良いのですが、広く浅くになってしまい、何が言いたいのかが分かりません。
また、映画はアニメ等に比べ時間も短いので、範囲を広げると細かい部分はカットせざるを得ず、映画しか知らない人は付いて行けない気がします。



花火回はコミックスで読んだとき、すごく感動したのですが、今回の映画だとあまり響かなかったのがすごく残念です。

映画でも花火の話は良かったと思うのですが、それまでの流れで疑問や腑に落ちない所が多く、画面の中の人たちと温度差ができてしまった気がします。

恋愛ドラマっぽいシーンはドキっとする

さっきからがっかりな点ばかり言ってる気がしますが、逆に「さすが!」ってなったシーンもあります。
それはちょっと色っぽさがあるようなシーンです。


かぐやが白金をベットに誘うシーンは、可愛くてえろいです!
さすが千年に一度の美少女です。破壊力がすごいです。
実際こんな状況になったら、私も白金みたいにオーバーヒートしそうです。


そして一番ドキっとしたのは、会長の壁ダァン!です。
なにがって、会長壁ダァンだけ異常に上手過ぎです笑
顔の距離とか表情とか完璧すぎて、ここだけ見たら会長が女性経験豊富と勘違いされるのも納得です。

地獄の会長選挙編  -伊井野ミコの消失 生徒会の惨殺を添えて-

1年経ち、生徒会が解散、新たに選挙で役員が選ばれることになります。
ここで映画のオリジナル要素なのですが、白金VSかぐやで会長の座を争う事になります。

コミックスでは白金と伊井野ミコがぶつかるのですが、映画ではそもそも登場しません。
いなかった事になってます。伊井野ミコの消失です。


本編では生徒会役員の魅力の再確認と新キャラ・伊井野ミコの真面目さと個性が分かる良い話と思っています。

、、、が、映画版では軽く地獄でした。


・会長の応援演説をする会計石上が演説の途中でリア充クソみたいな発言をして狂ったように走り出す

・かぐやが事前に白金と藤原書記の密会をストーカーまがいの行為で抑え、檀上で暴露。しかもツメが甘く、誤解である事が判明。

・密会の正体はソーラン節の練習。

・勘違いと分かると急にお互いがお互いを会長に相応しいと言い出し、最後は突如告白→互いに愛を叫ぶ。

・そして演説を聞いていた観衆は拍手喝采。


・・・なんで急に役員の皆情緒不安定になったの??笑

特に可哀そうなのが石上くんです。
確かに根暗で青春ヘイトが多いですが、責任感や他者への思いやりがある人物です。
応援演説の場をぶち壊すような事は決してしない(そもそも引き受けないかもですが)キャラです。

それが謎のオリジナリティでただのヤバイ奴にされてショックです。
しかもそれが後の展開に重要なわけでもないです、、、。


かぐやも会長の全校生徒の前で会長をスキャンダルで陥れようとした上、確認不足でしたって、、、明日から学校通えなくなりますよ?!

しかも直後に会長推しと告白・愛の言葉連発って、感情の起伏に全く付いて行けません。

告白シーンで渚が「この流れなら、いける!!」って言ってますけど、ほんとに?!笑
映画版渚は原作の様な賢さがなく、流れをまったく読めてません。
共感ゼロの「いける!!」です。


無理やり入れた会長と藤原書記の特訓の話も、特訓中のやり取りがおもしろいのに、そこはカットしてソーラン節だけを何故演説中に入れたんでしょう。

会場の皆に嗤われる会長が不憫です。

あと観衆たちが垂れ幕やうちわ持ってて、選挙演説っていうより、アイドルのコンサートみたいです、、、ってこれはある意味正解か。
二人ともアイドルですもんね、失礼しました。


結局、告白→祝福の拍手の流れですが、「あいつらヤバイから拍手してさっさと流そうぜ」みたいな意味にしか感じません。


オリジナルの会長選挙編でめでたく生徒会員が惨殺されました。
皆は脚本の犠牲になったんですね。

最後の「お可愛いこと」は見るべき

こうやって振り返ると配役と壁ダァン!が良かった映画って気がします。
コミックスで良かったシーンが塗りつぶされていく感じがしたのが悲しいです。

もしこの映画を見られるのであれば、途中で止めちゃいそうになるかもしれませんが、最後のお可愛いことは見た方が良いと思います。
何度も言っているセリフですが、最後最後に一番良い「お可愛いこと」が来ます。
どうせ見るならこれは見ておかないともったいないです。


残念ながら個人的にはおすすめしにくいなーというのが率直な感想でした。
次の機会があれば、登場人物の魅力が伝わる展開にして欲しいと思います。

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