製造業の営業を10年程していて、3年程前に事務職に社内転職しました。

請求書の仕分けとかに携わる様になり、少し簿記の勉強もしました。
そこで、10年間営業をした上で身として、よく聞く「簿記は営業職のスキルアップに役立つか」を考えてみました。
分析や昇進のための土台として役立つ
簿記の力で商品が売れる事はまず無い
営業活動そのものに役立つことはほぼ無いかなと😭
「この商品、うちから買ってもらえたら勘定科目が買掛金になりますよ!」なんてセールストークで「それは買いたい!」ってなるシーン思い付かないですよね笑
少なくともtoBのメーカー営業を10年していて、そんな場面に出会った事はありません。
けど、営業が簿記を勉強する意味が無いかと言うとそうは思いませんでした。
営業分析や業況報告で役立つ
目先の営業で役立つ場面はほぼ無いと思いますが、月次の業況報告などの仕事を任される様になると分析等で役立つ場面が出ると思います。
なぜなら、比較するための予算自体が簿記で扱う勘定科目で仕分けされているからです。
最低限の仕分けや損益表の成り立ちが分かっていないと分析するのは難しくなります。
逆に早い段階で拠点の売上のまとめや分析報告を任される会社だと、仕分けや損益表(PL)の知識をふとした瞬間に出せると評価が上がるきっかけになるかも、、、。
弊社は地方の中小企業だからか、営業上がりのお偉いさんはたくさんいますが、どうやら経営資料とかをきちんと読める人は一握りの模様。
ちょっとしたコストや利益の原因について質問された時に簡単な事でも答えられると「よく勉強してるな」と言われる事が。
自分の上司が簿記会計知識に疎い場合は、コスパ良く評価を上げる武器の一つになるかも?笑
昇進のための下地作りになる
営業としての出世の定番として、管理職になるというのがありますよね。
というかプレイヤーとして出世して給料が上がる仕組みの会社って少なくとも日本では超少ない、、、。
そして、管理職で損益表や業況報告に関わらない人はいないのではないでしょうか。
管理職になると仕事はすぐにこなさないといけませんが、役職が上がったら勝手にスキルが身につくわけではありません😭
ゲームみたいにレベル上がったら、勝手に新しいスキル習得できたら良いのにね笑
将来のための下地作りと思って、営業の人も簿記に触れておくのはありかと。
営業は簿記より会計が重要?!
資格が有名なせいか社会人で数字(損益資料等)を扱う=簿記、というイメージが最初に浮かぶ人は多いかと思います。
私もそうでした。
ただ、いくつか参考書を読んだりして勉強するうちに簿記より重要なスキルがあるのでは・・・?と感じる様になってきました。
それが「会計」というスキルです。
この「会計」という表現が正確なのかは分かりませんが、参考書で簿記に対して会計と表現されていることがあったので、ここではそれを真似させていただきます。
呼び方はともかく、何が重要かというと「数字を読み解く力」が大事という事です。
営業として数字を扱う主な目的って「分析」なんですよね。
それに対して簿記は経営資料を「作る」スキルです。
ちょっと視点が違うんですよね💧
損益表の成り立ちを知るのも大事だけど、営業なら読む方に力を入れた方がより実践的だと感じました。
「読む力」をつけるのにおすすめの本
そして、いくつか参考書を読んだ中で、この「読み解く」という視点を勉強するために入門書として特に良いなと思った本があったので、参考にリンク貼っておきます。
「銀行員が会社の決算をどのように見て評価しているか」という視点が書かれた本です。
銀行は会社にお金を貸す(融資)ので、「ちゃんと返済能力はあるかな」「経営は順調かな」といった視点で見ています。
この視点は一営業として、「今のやり方で利益を出し続けられるのか」を見るのにも役立ちました。
自社の在庫繰りの是非について考えることになった際、私はこの本を参考にして自分なりの意見をいくつか事業部へ出すことができました。
さすがに、下っ端の浅い考えがそのまま採用とはなりませんでしたが、一定の評価は貰えたと感じました。
実際、業況報告や販売構成の推移など、これまで課長以上がまとめていた拠点や事業部単位での数字を扱う仕事を早くから任せて貰えるようになりました。
この当たりの経験から、決算資料を作る力(簿記)よりも、読み解く力(会計)の方がより、営業という立場では役に立つと感じました。
まったく簿記や会計の知識0で読むには難しいですが、簿記の基本的な知識があれば読めるような書き方をしてくれているので、ハードルは低めかと思います。
参考書というより新書などの読み物としての本になっています。
予備知識をつけたいという人は簿記3級の参考書を読むか、知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる!という本がおすすめです。
本当に2時間で終わるかは人によりますが、本当の初学者向けなのは間違いないです。
営業の担当者レベルでいわゆる「数字に強い人」を目指す最初のとっかかりはこの2冊が良いんじゃないかなと思います。
結論:簿記や営業にも役立つけど、あくまで下地
という事で、今回の「簿記は営業でも役に立つか」の私なりの答えです。
簿記は役立つけど、あくまで下地。
本命は会計(分析や読み解く力)!
単に簿記3級の資格勉強しただけだと、正直あまり役に立ったと実感できる場面は少ないかもです。。。
営業が貸借対照表作ったりするわけじゃないので。
自分一人の営業成績ひとつ取っても、数字の意味を読み解いて分析することができると
営業成績発表や業務改善、他社との比較などなど、、、営業の立場で役立つ場面が出てくると思います。
営業として1つレベルアップしてみたいなと思った方は先ほど紹介した参考書を一度読んでみても良いかもしれません。


