ある時から転職を意識することが増えました。
終身雇用が実質なくなった昨今、しばらく会社に勤めていると多くの人が一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
ネットで転職エージェントのサイトなどで見かける「相談だけでも大丈夫」という言葉を見ると、一度面談してみたいと思うと同時に
・本当に相談だけでも良いのか?
・営業の電話がたくさん来るようにならないか?
・希望に沿わない条件でも転職をするようにもっていかれないか?
といった不安も浮かび、なかなか行動に移せませんでした。
特にネットで「応募もしてない会社の面接を勝手に決められたことがある」などの書き込みを見ると、エージェントも商売なので、押し売りのような形をとる会社も中にはあるのでは?とより不安になりました。
今回はそんな私がおそるおそる1社だけ「相談のみの面談」を実際にやってみました。
本当に相談だけOKだったか、やってみて良かったかなどをお伝えしたいと思います。
面談1回だけの話なので、これが全てではないですが、同じような不安を持っている人の参考になればと思います。
今回、私が利用したのはリクルートエージェントです。
相談だけでもOKは本当だった
結論から言うと相談だけ希望の面談は本当に相談だけでも大丈夫でした。
面談の最後に自分の中でキャリアについて整理したいので、すぐの転職(面接応募)開始は避けたい旨を伝えると、快く対応してもらえました。
具体的にはキャリアアドバイザーサービス、営業電話を停止してもらいました。
公開求人情報を見たり、レジュメ作成は引き続きできるので、転職の意思が固まれば、こちらから依頼をかけ、すぐに再開できるようになっています。
以下が面談後の実際のメールのやり取りです。
電話は一度だけ別の人からありましたが、意向を伝えるとそれっきり電話も来なくなりました。
その人は私が一度転職活動を止めていることを知らず、営業というより状況確認のために電話をくれたようでした。
そのため、私が最初に不安に思っていたことは全くなく、本当に相談だけして終えることとなりました。
<不安に思っていたこと>
・本当に相談だけでも良いのか?
⇒OK。面談で不安や疑問を相談できた。
・営業の電話がたくさん来るようにならないか?
⇒来ない。状況確認の電話が1度だけ。・希望に沿わない条件でも転職をするようにもっていかれないか?
・希望に沿わない条件でも転職をするようにもっていかれないか?
⇒ない。希望に近い求人をいくつかピックアップしてもらい、こちらが希望しなければ面接などの強要は一切なかった。
担当者によるのは間違いないのですが、今回私が感じた中では、きちんと自分の意思を伝えれば尊重してもらえるということです。
今はSNSなどもあるので、利用者が不快に思うようなことは会社としてデメリットの方が大きそうですし、大手では会社として教育がされてるのかもしれません。
相談した内容
面談は転職への考え方、希望条件、自分の市場価値などについて相談しました。
面談時間は45分ほどでした。
ざっくりした内容としては次のような感じでした。
・絶対に転職したいわけではなく、より良い条件だあれば転職を考えたい
・同職種でのキャリアアップと異業種へのキャリアチェンジで迷っている
・今より好条件の案件を紹介してもらえるか
結論、何もかもを満たす求人の紹介は難しいとのことでした。
特に異業種にキャリアチェンジしたうえでの待遇アップは何か実績や資格がないと厳しいと、、、
そらそうですよね。
自分が採用する立場だったとしても、経験も何もない人をあえて好待遇で採用しようと思わないので納得です。
面談をしてよかったこと
単に現実を知って打ちのめされただけではなく、きちんと収穫もありました。
異業種への転職は容易ではないとされた一方で、同業種であればすべては無理でも今より良い条件(分かりやすいものだと年収アップ)への転職はできる可能性があるという事。
自分に全く価値がないというわけではないと言われた気がして少し安心しました。
あとは自分の経験やスキルで強みになることを整理できたことです(スキルの棚卸と呼ぶそうです)。
自分では大したことないと思っていた経験が意外とほかの人との差別化になる事に気づけました。
逆にPRポイントになるかな?と思っていた実績は反応が微妙だったりと一人では気づけないことが短い時間の間でいくつもありました。
私は営業職なので、売り上げに関する実績や工夫などが武器になるかと思っていました。
ただ、エージェントの方の反応は思ったほどではありませんでした。
エクセルなど業務改善した話などの方が反応は良かったと感じました。
私が異業種(事務系)への転職も視野に入れていると伝えたからというのもあると思います。
しかし、同業種でのキャリアアップを目指す場合でも、有効な差別化になることがあるようです。
たとえば、営業職でのキャリアアップを目指す際、ライバルになる他の転職活動者も同じように営業としての実績を持っていることが多いので、違う視点でのアピールもあると良いようです。
言われてみればその通りですが、言われて初めて気づきました。
少し視野が広がった気がしたので、これだけでも面談してもらった意味はあったかなと思います。
面談のその後
面談では特に転職を強いられることもなく、無事に終わりました。
異職種へ好条件での転職は難しいという現実が見えたので、
- 今と同じ職種でキャリアアップを目指す気がないか再考
- 異業種への転職で少しでも条件を良くするための資格取得
- 引き続きリクルートアプリで情報収集
という3つをしています。
資格はFP3級と簿記3級の取得を考えています。
実務経験がないので、資格だけでも取ってアピールしたい、、、。
簿記は3級や2級を持っていることを条件に未経験でも応募できる案件があるので、選択肢を広げるのに有効だと思います。
応募できるだけで、経験者の方が有利だとは思いますが、、、ないよりはマシ!
それに基本だけでも触れておいた方が、「思ってたのと違った」というミスマッチ防止にもなりそうですしね。
30歳過ぎてこれやっちゃったら、かなり手痛い。
ちなみにFP3級はすでに持っていますが、結構簡単に取れました。
その分、「FP3級があれば未経験でも応募可」という案件も見かけないので、今のところ簿記に比べて転職の費用対効果は低い印象です。
とりあえずしばらく資格取って求人漁りながら、自己分析の予定です。