投資初心者がほったらかし運用をしてみた結果

年金問題や終身雇用の終わり等をきっかけに個人で資産運用が注目を浴びる様になってきました。

投資は「ローリスクローリターンのものを選べば、銀行預金の利息よりも良い」という言葉を信じて、筆者もいくつか実践してみました。

と言っても私はかなりズボラな性格なので、「マメに株価をチェックして、、、」なんて事は考えただけでも無理でした。

そのため、基本的にほったらかしでの運用を試みました。 今回はそんなほったらかし投資運用を、実際に投資初心者の私がしてみた結果をシェアしたいと思います。

目次

プロフィール

まずどんな人間が投資したのかご紹介したいと思います。

・30代 男

・既婚(投資開始時は未婚)

・サラリーマン

・初期投資資金 10万円

・投資開始時期 2018年頃?(うろ覚えですみません、、、)

・投資を始めた理由 小遣い程度でもお金が増えれば、プチ贅沢ができて良いな~

初期資金は10万円ですが、その後買い足しと積み立ても始めたので、2021年6月時点ではトータルで30-40万円ほどを投資に充てています。

運用結果

それでは、早速ですが、3-4年の運用結果をお伝えします。

投資結果

結果はマイナス3万円(約8.9%)です!残念です!!

よく聞く一般的な銀行利息が0.01%なので、%だけ見るとその890倍の損失です、なんという事しょう。

ただ、結果を見ると株式投資と投資信託で結果が全く違いました。

ざっくりですが、国内の企業株でマイナス7万円、投信でプラス4万円でした。

つまり、投信だけにしていれば、もしくは企業株を早い段階で損切りしていれば、プラスで今日を迎えられていたんですね。

もちろん、そんなタラレバは無意味ですが、、、

それでは、次はそれぞれの分析、、、なんて高度な事はできないので、私が分かる範囲で

なぜこれらを取引しようと思ったのか

なぜ株が40%も値下がりしたのか

実際に取引運用してみて感じた反省点、注意点 について記載したいと思います。

なぜこの銘柄を選んだのか(個別株編)

株取引では直接利益を狙わず、株主優待や配当金でメリットを出したいと思い、始めました。

つまり、株価自体は良くも悪くも安定していて、株を持っているだけで+αの恩恵を受けたいと考えていました。

そこで、よく初心者の株の選び方として聞く以下2つの考え方で選びました。

10万円以下で買える高配当株 ⇒日産

自分が知っている応援したい企業 ⇒エーピーカンパニー

日産は配当目当てで手が出しやすいとしてよく紹介されており、

エーピーカンパニーは塚田農場によく行っていたのと、オリンピックで来日する外国人に従業員の着物っぽい制服での接客が受けるのでは?と思い、この2銘柄にしました。 どちらも規模の大きい会社なので、安定していると思っていました。

なぜ株価が40%も下がったのか

これは素人の私でも分かりました。

どちらもスキャンダルで一気に下がりました。

エーピーカンパニーは景品表示法違反、日産はゴーン会長の逮捕、、、

どちらも私がニュースを見た時には株価は急落しており、大きな会社だし、しばらくすれば回復するだろうと淡い期待をして今も保有中です。

ちなみに世間ではこれを「塩漬け株」(損切りせずにずっと持ち続ける)というそうです。

最初に損切りのラインを決めておくべきだったと反省です。。。

なぜこれらの銘柄を選んだのか(投信編)

次は順調にプラスを出してくれている投信の銘柄選定理由です。

こちらは単純です。プロが勧めていたからです笑

世界経済インデックスファンド→はじめての人のための3000円投資生活(横山光昭)

S&P500インデックス→本当の自由を手に入れる お金の大学(両@リベ大学長)

投信は複数の株や国債等の運用で、割合等も商品によってバラバラで、

正直私では目論見書(運用目的などが書かれた資料)を読んでもさっぱり、、、

なので、まずはプロが勧める銘柄を保有してみて、良さそうなら続ける事にしました。

どちらも評判が良い本だったので、少額でまずは信じて進んでみました。

最初に世界経済インデックスを購入し、毎月3千円の自動積立を始めました。

そして気づいたら20%もプラスになっていたので、調子に乗って最近S&P500も同じ様に積み立てを始めました。

あくまで過去の結果ですが、S&P500は15年以上保有したら100%プラスになっているそうです。アメリカすげー。

あくまで過去の事で、これからがどうかは分かりませんが、引き続き頑張って欲しいです。

実際に運用してみて感じた反省・注意点

もし、投資を始める直前の自分にアドバイスができるなら、次の様な事を伝えたいなと思います。

  • 運用は放置しても口座は放置しない
  • 個別企業株よりもインデックスファンド(投信)
  • 株取引にはタイムラグがある
  • 手数料は少しでも低いものを

運用は放置しても口座は放置しない

運用自体は自動積立等を利用して放置で良いのですが、証券会社等から送られてくるお知らせまで放置すると大変な事になります。

私は2年近く完全に放置してしまい、証券口座に届く重要お知らせを無視してしまっていました。

中には税率や規約の改定等のお知らせもあり、期限までに確認しないと一部取引が制限される事もあります。

私も2年も放置状態だったので、確認漏れが大量にあり、久々に管理画面を見ようとしたら、真っ白なページしか出なくて焦りました。

できる範囲で確認等を行い、数時間後にはログインできるようになりましたが、、、 こんな事はまずないでしょうが、ほったらかし運用を考えている方は重要事項確認までほったらかしにしない様、ご注意ください。

  • 個別企業株よりもインデックスファンド(投信)

私は企業株でボロボロになったので、完全に個別株よりインデックス投資をお勧めします。

社会的に信用がある会社に投資したにも関わらず、スキャンダルで暴落してしまいました。

これらの事は外部の人間が情報を事前に察知するのはそもそもほぼ不可能ですが、それ以外の事でも投資者の末端に位置する私に情報が入ってきた時点で、他の方は取引まで終えているでしょう。

個別株がダメという事では無いのですが、のんびりと放置して運用には向かないのでは?と感じました。

それに対して投信のインデックスはローリスクローリターンを地で行ってくれています。 下は実際に私が保有している世界経済インデックスファンドの推移です。

インデックスファンドの推移

2020年2月から3月ごろにかけて急落していますが、その後は右肩上がりとなっています。

コロナや世界恐慌みたいな世界中を巻き込むリスクは避けられませんが、それ以外では世界全体として日々成長しているという事でしょうか。長いスパンで見ると右肩上がりが続いています。

やっぱり分からないうちはプロに任せるというのは、選択肢の1つとしてありだし、私の極力手間をかけたくないというスタイルにも合ってる気がします。

株取引にはタイムラグがある

これはやってみて初めて気づいたのですが、注文ボタンを押しても正式に取引成立まで時間差が生じる事があります。

これには主に以下2つの理由がある様です。

・証券取引所の取引き時間外に注文した

・売買する相手が見つかるのに時間がかかった

1つ目の証券取引所の取引時間の影響は分かります。平日9-15時以外の時間注文しても(11時半-12時半は昼休憩)、実際に取引されるのは直近の取引き時間になる、というのはすぐに理解できました。

私にとって意外だったのは、2つ目の取引相手の存在です。

これも本来初歩的な話なのですが、株の売買取引は証券所ではなく、「私(あなた)」と「別の投資者」でされます。

証券取引所はその間を取り持つだけの存在で、株を大量持っていて、我々に直接売ってくれる訳ではなりません。

なので、私がA社の株を850円の時に買いたいと思って注文ボタンを押しても、850円で売りに出してくれる人がいなければ、取引が成立できません。

(マッチングアプリの様な感じでしょうか。

マッチングアプリを通して誰かと付き合おうとしますが、アプリそのものと付き合ったりしませんよね。株取引でもアプリ(証券取引所)の先に相手がいる必要があるのです)

私は週末時間外に注文したので、思っていたよりも10%ほど高く購入する事となりました。

ご注意ください。

手数料は少しでも低いものを

投資信託をすると何かと手数料が発生します。1つ1つは小さな数字なのですが、積み重なってくると結構な差になります。

私の場合、そもそも投信の目標利率が5%程度でしかも常にプラスとは限りません。

そんな中で販売手終了、信託報酬、信託財産保留、利益が出れば税金もとられると一体だれのための運用なのか分からなくなってきます。

ちなみに同じ投信でもインデックスの方がアクティブよりも信託報酬は安い傾向のようです。

アクティブはやってないので分かりませんが、インデックスは0.09-0.13%/年程度のものが多い気がします。

見てきた銘柄がまだまだ少ないですが、0.1%より少なければ、相場より安いかなと感じています。

まとめ

私の初めてのほったらかし運用の結果は現時点でマイナス3万円でした。

内容としては企業株がマイナス7万、投信はプラス4万です。

私の結果だけを見ると、投信(インデックス)であれば、ズボラな人でも銀行利息よりは大きなリターンが期待できそうです。

逆に株取引ではなかなか厳しい結果でした。

実際に運用をやってみて感じたのは、「初心者がほったらかしのズボラ投資を始めるなら、まずは投信でインデックスファンド!」という事です。

個別企業株や動きの激しいアクティブファンドは情報収集や値動きのチェックを頻繁にしないと利益を出すのは難しく、戦術した取引のタイムラグ等はじめ、想定外のリスクがありそうです(もちろん投資や企業業績に関する知識がある人は別ですが)。

まずは基本操作の練習も兼ねてよりローリスクな物から始めるのが無難ではないかと思います。

素人の少ない経験ではありますが、これから同じ様に知識はまだないけど、資産運用に興味がある方の参考に少しでもなればと思います。

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